旅記-Santa Fe④-
夜は暖炉やカード会社の方とのやりとりetcで、早々とダウン。
起きたら朝9時でした。
無料の朝ごはんが付いているので、カフェに入ると
スタッフのキャシーに声をかけられ
「昨日ね、わたしたちも大使館や駅に連絡してみたの。だけどやっぱり無いって…。でもね、きっと見つかるわよ、大丈夫!」
朝ごはん後に
「今日は(駅直結の)ツーリストセンターが開いているから、そこにも連絡を入れてみましょう。もしかしたら届いているかも」
とセンターに電話してくれたのは同じくスタッフのティナ。
リカルドは、なんとアーティストでホテルのレセプションの隅で絵を描いていました。
「大丈夫、財布は必ず見つかるよ。僕だっていつも携帯をバーやショップに置いてきて慌てるんだ。だけどいつも誰か拾ってくれてる」
3人とも前向きで、それだけでここに滞在できて良かったと思えました。もう別に見つからなくてもいいや・・(←
長くなるので書けないですが、ツーリストセンターのお菓子大好きエリック、イケメンポーカーフェイスポリス(名前忘れた…)にも本当に親身になって頂きましたの。
日本大使館の方には
「サンタフェから車で6時間の大使館に来られないと、何もできない」
と言われ
「パスポート発行してもらわないと飛行機でLA帰れないな(持っているIDがパスポートだけだから)〜車ないな〜」
「でもパスポートの写真変わるのは嬉しいわー」
「パスポートをアメリカで再発行とかクールじゃない…!?」
なんてことを巡らせながら散歩して、ホテルに帰ると
「マダーム!!レセプション!レセプション!!」
と、お掃除の方に受付に行けと促されました。
「??あ、じゃぁ部屋に戻ってから」
と、部屋のドアの前に張り紙が。
"Chika Please come to the office"
部屋に入り、ドアを閉めるとノックする音。
さっきの掃除のスタッフがティナを呼んできたようです。
「あなたの財布が見つかったわよ!!!!!」
ティナの声に、ぽかーん。
「さっき大使館から電話があってね、アルバカーキで見つかったって!!」
この時のわたしは、パスポート再発行のことばかり考えていたので、本当にゆっくり理解し、徐々に安堵感が広がったのを覚えています。
どういうこと????????
「アルバカーキである男性があなたの財布を拾ったんですって。中を開けたら日本のパスポートが入っていたから、日本大使館に連絡したみたい。大使館には昨日から何度かわたしたちも問い合わせしていたから、もしかしてと大使館のスタッフが、うちに電話してきてくれたのよ!」
この連携・・・・!
キャシーがアルバカーキから車で往復2時間かけて、わたしの財布を取りに行ってくれているんだそうな。
「もう少しで戻ってくるわよ〜!」
と、嬉しそうなティナの横で、なんと言ったら良いか分からないわたし。
キャシーから財布を受け取り、パスポートがあることを確認し彼女とかた〜くハグ。
「ね、言ったでしょ〜」
とリカルドは横で淡々と絵を描き続けていました。
翌日チェックアウトするときは、ティナだけしかおらずツーリストセンターにはエリックもおらず、なんだか夢うつつのまま、帰途につきました。
LAに戻って、そのことをホストや友人に話すと
「ありえない」
と口を揃えて言われました。
「財布を見つかったのもだけど、前向きに見つかるよと励ましたり、長時間かけて他人の物をわざわざ取りに行くとか」
「ありえない」
らしい彼らのアメリカ。
アメリカがわたしに厳しいはずがない。
強いては
この世はわたしが思う以上にわたしに優しい。
ずっと持っている思考のかけらです。
サンタフェには、またゆっくり行くつもりです。
彼らへのお土産を沢山持っていこうと思っています。
サンタフェからアルバカーキへ、帰りの電車の中で。
見つかったパスポートとともに 笑
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